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発表タイトル

4次元データ同化による全球大気環境解析

発表要旨

各種観測網による大気組成の観測データが近年大量に蓄積されつつあるが、全球および領域スケールの大気環境変動を把握・理解する上でそれらの量・質は依然として十分とは言えない。また、各種観測データから排出量のような関連するパラメータを推定する技術についても改善の余地が大いに残っている。このような状況の中、高度なデータ同化技術により各種観測情報を統合し大気質(濃度および各種パラメータ)の時空間変動を推定する取り組みが望まれている。本発表では、アンサンブルカルマンフィルタと全球化学輸送モデルを用いて開発した大気組成の4次元データ同化システムの有用性について議論したい。解析例として以下の2項目を紹介し、今後の研究の発展について議論したい。

  1. GOSAT・航空機等による各種観測データを用いた二酸化炭素排出・吸収量の推定
  2. 衛星観測データを用いたオゾン・NOxなど大気汚染物質の濃度分布・排出量の推定