診断:2013年10月
東西平均アノマリ:緯度-高度
- 南極域で下降流偏差とオゾン高濃度化が継続
- 北半球では、全般的にオゾンが高め(30N付近に下降流偏差と乾燥アノマリ)
- CO/BCは対流圏ほぼ全域にわたり負アノマリ(バイオマス燃焼が低めによる)
※上の図で、カラーはオゾン(ppbv)(コンター線は水蒸気アノマリ)、CO/CH4(ppbv)(コンター線はOHアノマリ)、およびBC(μg m-3)について示す(矢羽は東西平均循環アノマリ)。なお、横軸・縦軸は、それぞれ緯度・高度(hPa)を示す。
濃度アノマリ:地表
- O3/CO/NOx
- 東アジア〜シベリアの広範囲で負のCOアノマリ
- 東南アジアでは、O3,COに顕著な正アノマリ
- 南半球の陸域では、低めのバイオマス燃焼が継続
- 北太平洋東部〜北米西海岸では、強い高気圧偏差により、O3/COが増大傾向
- NOxは北米東部などを除き、全般的に低めの濃度
※以下の図で、カラーは、オゾン・COアノマリ(ppbv)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。
- エアロゾル
- 中国で広範囲にわたり、硫酸塩の負アノマリ
- 北米東部で硫酸塩が高濃度化
- チベット〜中央アジアでは、ダストの増加により正のPM2.5偏差
※以下の図で、カラーは、PM2.5、硫酸塩(SO42-)、硝酸塩(NO3-)(μg m-3)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。