診断:2015年11月
東西平均アノマリ:緯度-高度
- 亜熱帯域上部対流圏には,成層圏起源オゾンによる正のオゾンアノマリ
- 熱帯〜低緯度域には対流圏起源オゾンに正アノマリ
- COは全球的に増加(OHは広範囲で減少)
- OH減少に対応し,メタンは増加?
※上の図で、カラーはオゾン(ppbv)(コンター線は水蒸気アノマリ)、CO/CH4(ppbv)(コンター線はOHアノマリ)、およびBC(μg m-3)について示す(矢羽は東西平均循環アノマリ)。なお、横軸・縦軸は、それぞれ緯度・高度(hPa)を示す。
濃度アノマリ:地表
オゾン/CO/NOx
- 北太平洋上に強いオゾン正アノマリ
- 成層圏起源オゾンの正アノマリは北半球にシフト
- COの正アノマリは太平洋上にも進出
- 中国域でNOxに正アノマリ
※以下の図で、カラーは、オゾン・COアノマリ(ppbv)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。
エアロゾル
- 中国で正のPM2.5偏差(シベリア高気圧が卓越,冬季モンスーンが弱め)
- 欧州で高気圧偏差により,正のPM2.5偏差
- SO4, NO3, BCで共通の構造だが,OCは引き続きインドネシア域の森林火災増大の影響が大きい。
※以下の図で、カラーは、PM2.5、硫酸塩(SO42-)、硝酸塩(NO3-)(μg m-3)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。