診断:2013年11月
東西平均アノマリ:緯度-高度
- 60S〜20Nおよび50N付近の圏界面付近に強い負のオゾン偏差
- CO/BCは引き続き負アノマリが広がる
- BCは30-60Nで上部対流圏に正偏差(アジア起源のBCの巻き上げ?)
※上の図で、カラーはオゾン(ppbv)(コンター線は水蒸気アノマリ)、CO/CH4(ppbv)(コンター線はOHアノマリ)、およびBC(μg m-3)について示す(矢羽は東西平均循環アノマリ)。なお、横軸・縦軸は、それぞれ緯度・高度(hPa)を示す。
濃度アノマリ:地表
- O3/CO/NOx
- 南米〜中米に顕著な負偏差(CO、O3)
- 東南~東アジアでも、顕著な負偏差(CO、O3、NOx)
- これらは低気圧偏差に附随
- 北米でも、非常に強いCO負偏差(バイオマス燃焼の弱化?)
- 北太平洋・大西洋に強い高気圧偏差と南側に向けてオゾンの正偏差が位置
- 北極域では、低気圧偏差によりO3負偏差が卓越
※以下の図で、カラーは、オゾン・COアノマリ(ppbv)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。
- エアロゾル
- 気体成分と同様に、東南〜東アジア域で、低気圧偏差により低濃度PM,SO4,NO3,BC偏差
- 北米でも顕著な負偏差(SO4,NO3)
※以下の図で、カラーは、PM2.5、硫酸塩(SO42-)、硝酸塩(NO3-)(μg m-3)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。