診断:2015年3月
東西平均アノマリ:緯度-高度
- 熱帯域・圏界面領域で引き続き負のO3アノマリ(成層圏起源O3とはやや異なった構造)
- 中緯度での成層圏O3の流入量は増加傾向
- CO・メタンは引き続き北極域・圏界面領域で正アノマリ
※上の図で、カラーはオゾン(ppbv)(コンター線は水蒸気アノマリ)、CO/CH4(ppbv)(コンター線はOHアノマリ)、およびBC(μg m-3)について示す(矢羽は東西平均循環アノマリ)。なお、横軸・縦軸は、それぞれ緯度・高度(hPa)を示す。
濃度アノマリ:地表
オゾン/CO/NOx
- 基本的に、先月と同様のパターン
- アフリカ西部や、インドシナ半島、ロシア東部でバイオマス燃焼の変動による影響が強め。
- 先月まで継続していた中国域・北米での負のNOxアノマリは解消
※以下の図で、カラーは、オゾン・COアノマリ(ppbv)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。
エアロゾル
- バイオマス燃焼の変動パターンを基本的に反映
- 中国域で、硫酸塩・硝酸塩濃度が高め
※以下の図で、カラーは、PM2.5、硫酸塩(SO42-)、硝酸塩(NO3-)(μg m-3)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。