診断:2014年8月
東西平均アノマリ:緯度-高度
- O3南極域で正偏差、30°Nで下降流強化によりO3正偏差
- CO/BCは20°Nを境に南部で負偏差、北部で正偏差(バイオマス燃焼を反映)
- 20°N上空〜圏界面付近の正アノマリ(CO/BC)が継続
- OHは20-30°Nの正偏差が継続
※上の図で、カラーはオゾン(ppbv)(コンター線は水蒸気アノマリ)、CO/CH4(ppbv)(コンター線はOHアノマリ)、およびBC(μg m-3)について示す(矢羽は東西平均循環アノマリ)。なお、横軸・縦軸は、それぞれ緯度・高度(hPa)を示す。
濃度アノマリ:地表
オゾン/CO/NOx
- 先月に引き続き、シベリア、カナダで強い正偏差(O3,CO)
- 南半球(南米、アフリカ)およびインドネシア域では負偏差
- ヨーロッパでは先月と同様にO3に顕著な正偏差(4〜6ppbv)
※以下の図で、カラーは、オゾン・COアノマリ(ppbv)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。
エアロゾル
- バイオマス燃焼偏差により、シベリア・カナダでOCに引き続き正偏差(南米で負偏差)
- 中国域では、北部で硫酸・硝酸が負偏差、南部で正偏差(5μg/m3)
※以下の図で、カラーは、PM2.5、硫酸塩(SO42-)、硝酸塩(NO3-)(μg m-3)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。