診断:2014年2月
東西平均アノマリ:緯度-高度
- 南半球~熱帯域で1~2ppbvのO3正偏差
- 低緯度域の下層の乾燥傾向は継続(一部O3正アノマリに寄与)
- 先月より45N付近の圏界面に正O3アノマリ(下降流強化か)
- COは南半球で正アノマリに転じている
- BCは30Nを境に正負アノマリに分裂
- OHは熱帯域上部対流圏で高めで推移
※上の図で、カラーはオゾン(ppbv)(コンター線は水蒸気アノマリ)、CO/CH4(ppbv)(コンター線はOHアノマリ)、およびBC(μg m-3)について示す(矢羽は東西平均循環アノマリ)。なお、横軸・縦軸は、それぞれ緯度・高度(hPa)を示す。
濃度アノマリ:地表
オゾン/CO/NOx
- 東南アジア〜インド洋で引き続き正アノマリ(O3,CO)
- インドネシアの正アノマリについては、バイオマス燃焼の増加
- 太平洋中央部で、高気圧循環に付随する正アノマリ(O3,CO)
- 中国北部では、高気圧偏差により、正アノマリ
- 中国東部では、NOxが低め(太平洋からの正常大気の流入アノマリと安定度の変化)
※以下の図で、カラーは、オゾン・COアノマリ(ppbv)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。
エアロゾル
- 中国北部は高気圧偏差によりPM2.5および各成分に大きめの正偏差(ガス成分のアノマリ分布に準拠)
- 中国北部アノマリ:硫酸塩~10μg、硝酸塩~7μg
- 中国南部は降水量の正偏差も湿性沈着を介して寄与がある模様
※以下の図で、カラーは、PM2.5、硫酸塩(SO42-)、硝酸塩(NO3-)(μg m-3)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。