診断:2013年4月
東西平均アノマリ:緯度-高度
- 熱帯域を中心に強い正のO3アノマリ(対流圏起源のO3の寄与が大きい)
- 雷NOxはアフリカ〜南アジア域で正アノマリ
- 熱帯域下層は乾燥化
- CO,BCは北半球全域で減少(バイオマス燃焼のアノマリを反映)
- CO,CH4は北半球高緯度の圏界面付近で正のアノマリ
- 対流圏OHはほぼ全域で高め
- 北半球低緯度の上部対流圏で強めの正BCアノマリ(ハドレー循環的な鉛直輸送の強化を示唆か)
※上の図で、カラーはオゾン(ppbv)(コンター線は水蒸気アノマリ)、CO/CH4(ppbv)(コンター線はOHアノマリ)、およびBC(μg m-3)について示す(矢羽は東西平均循環アノマリ)。なお、横軸・縦軸は、それぞれ緯度・高度(hPa)を示す。
濃度アノマリ:地表
- オゾン/CO
- 北極域で、正のO3アノマリwith下降流(O3sとも対応)
- 中国域、インド域の負COアノマリは、バイオマス燃焼の経年変動に対応
- 北太平洋中央で、低気圧アノマリ、これに付随し、西部で負のオゾンアノマリ
※以下の図で、カラーは、オゾン・COアノマリ(ppbv)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。
- エアロゾル
- 中国東部〜シベリア域の減少は先月よりも拡大
- 今月はOC変動の寄与が大きい
- ヨーロッパ、北米東部で、SO4増加(高気圧アノマリに対応?)
- PM2.5としては、サハラダストの寄与も重要@大西洋
※以下の図で、カラーは、PM2.5、硫酸塩(SO42-)、硝酸塩(NO3-)(μg m-3)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。