診断:2015年2月
東西平均アノマリ:緯度-高度
- 熱帯域・圏界面領域で負のO3アノマリが継続。
- 両半球中緯度では、成層圏起源O3の下方輸送強化によるO3増加。
- COは南半球圏界面付近で、正アノマリが残存。北極域圏界面付近で正のアノマリ(上昇流に対応)。
- 20S付近でOH減少と、これに対応して、CO増加。
- 北極域圏界面付近で、上昇流に伴うメタン増加。
- 20-30NでBC増加(バイオマス燃焼増加による)。
- 北極域でのBC増加は輸送パターンの変化による。
※上の図で、カラーはオゾン(ppbv)(コンター線は水蒸気アノマリ)、CO/CH4(ppbv)(コンター線はOHアノマリ)、およびBC(μg m-3)について示す(矢羽は東西平均循環アノマリ)。なお、横軸・縦軸は、それぞれ緯度・高度(hPa)を示す。
濃度アノマリ:地表
オゾン/CO/NOx
- 北太平洋の強い低気圧アノマリが継続し、その北西部に高気圧偏差。
- 太平洋西部~インドネシアで強い正O3アノマリ、中央〜東部で負O3アノマリ。
- COも太平洋西部~インドネシアで、正アノマリ(乾燥傾向→OH減少による?)
- バングラ付近の負COアノマリはバイオマス燃焼アノマリに対応
※以下の図で、カラーは、オゾン・COアノマリ(ppbv)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。
エアロゾル
- 中国域で、エアロゾル全般的に負アノマリ、東南アジアで正アノマリ。
- 北米で、硫酸塩・硝酸塩に負アノマリ
※以下の図で、カラーは、PM2.5、硫酸塩(SO42-)、硝酸塩(NO3-)(μg m-3)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。