診断:2014年11月
東西平均アノマリ:緯度-高度
- インドネシア起源のCO増加により、赤道〜20Sの中上部対流圏でCO正偏差
- BCは、赤道〜30°Nで低め(アフリカ、アジアで負偏差)
- O3は先月の傾向と同様。
- OHは、赤道域対流圏で負偏差
※上の図で、カラーはオゾン(ppbv)(コンター線は水蒸気アノマリ)、CO/CH4(ppbv)(コンター線はOHアノマリ)、およびBC(μg m-3)について示す(矢羽は東西平均循環アノマリ)。なお、横軸・縦軸は、それぞれ緯度・高度(hPa)を示す。
濃度アノマリ:地表
オゾン/CO/NOx
- インドネシア域ではバイオマス燃焼の高エミッションが継続によりCO/O3に正偏差
- 中国域でCOに正偏差
- アラスカ〜カナダおよび北欧〜ロシアで高気圧偏差とこれに対応するO3正偏差
- 太平洋中部でO3正偏差〜4ppbv(成層圏起源O3の寄与は〜1.5ppbv)
- NOxはアメリカ東部での負偏差が顕著
※以下の図で、カラーは、オゾン・COアノマリ(ppbv)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。
エアロゾル
- インドネシア〜オーストラリアでOCによる正のPM2.5偏差が目立つ(SOAの寄与も)
- 硫酸塩は、中国・ヨーロッパ東部で正偏差、北米東部で負偏差
- 硝酸塩は、基本的にNOxアノマリに対応
※以下の図で、カラーは、PM2.5、硫酸塩(SO42-)、硝酸塩(NO3-)(μg m-3)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。