診断:2014年4月
東西平均アノマリ:緯度-高度
- 両半球30°付近に、成層圏起源O3の正偏差
- 熱帯域下層は乾燥化とO3正偏差
- BCは赤道〜45°Nで顕著な正アノマリ(東南アジア)
- CO/BCともに20N付近の圏界面に正アノマリ
※上の図で、カラーはオゾン(ppbv)(コンター線は水蒸気アノマリ)、CO/CH4(ppbv)(コンター線はOHアノマリ)、およびBC(μg m-3)について示す(矢羽は東西平均循環アノマリ)。なお、横軸・縦軸は、それぞれ緯度・高度(hPa)を示す。
濃度アノマリ:地表
オゾン/CO
- シベリアの高気圧偏差―南側の日本太平洋沿岸域で正O3アノマリ
- ハワイ北西部の高気圧偏差―ハワイ南部で正O3アノマリ
- 中国域で高気圧偏差によりCOの正偏差
- NOxは先月同様に中国域で負アノマリ(太平洋からの流入偏差)
※以下の図で、カラーは、オゾン・COアノマリ(ppbv)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。
エアロゾル
- PM2.5:3月に引き続き中国で正偏差
- 硫酸塩、硝酸塩の寄与多め
- 東南アジアにおけるOC正アノマリには、SOA偏差の寄与が大(50%以上)
※以下の図で、カラーは、PM2.5、硫酸塩(SO42-)、硝酸塩(NO3-)(μg m-3)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。