診断:2013年8月
東西平均アノマリ:緯度-高度
- 赤道域下層の乾燥傾向とオゾン正アノマリ
- 北半球30-70°でオゾン正アノマリ
- COとBCも30N以北で強い正偏差(バイオマス燃焼)
- 南極域で下降流とこれに付随してオゾン正偏差
- 南半球では、CO/BCの負偏差
※上の図で、カラーはオゾン(ppbv)(コンター線は水蒸気アノマリ)、CO/CH4(ppbv)(コンター線はOHアノマリ)、およびBC(μg m-3)について示す(矢羽は東西平均循環アノマリ)。なお、横軸・縦軸は、それぞれ緯度・高度(hPa)を示す。
濃度アノマリ:地表
- O3/CO/NOx
- シベリア域で顕著なO3/CO偏差(バイオマス燃焼)
- 南米〜東太平洋でO3、COともに負偏差
- 日本付近広域で顕著なO3・CO正偏差(シベリアからの輸送か、中国からの流出増加with気象場影響?)
- NOxは中国域で低め、南米では強い負偏差
- 太平洋東部では低気圧偏差により、オゾン濃度は低め
- 南極大陸上で、2ppbv程度の比較的強いオゾン正偏差
※以下の図で、カラーは、オゾン・COアノマリ(ppbv)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。
- エアロゾル
- OC変動のPM2.5変動の寄与がとくに大きい(シベリア域の正偏差、南米の負偏差)
- 硫酸塩は中国で減少の一方、日本付近で増加(中国からの流出量増加を示唆か)
※以下の図で、カラーは、PM2.5、硫酸塩(SO42-)、硝酸塩(NO3-)(μg m-3)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。