診断:2013年3月
東西平均アノマリ:緯度-高度
- 北極域で正のO3アノマリwith下降流
- COは北半球全域で負アノマリ(主にバイオマス燃焼エミッションの年々変動の寄与)
- 熱帯域下部成層圏のCOに正アノマリ(BVOCs増加に対応か?)は先月同様。
- OHは熱帯域で正のアノマリを示す。
- BCは15N付近で、上部対流圏まで続く正アノマリ(北太平洋およびインド洋)。鉛直輸送を示唆か。
※上の図で、カラーはオゾン(ppbv)(コンター線は水蒸気アノマリ)、CO/CH4(ppbv)(コンター線はOHアノマリ)、およびBC(μg m-3)について示す(矢羽は東西平均循環アノマリ)。なお、横軸・縦軸は、それぞれ緯度・高度(hPa)を示す。
濃度アノマリ:地表
- オゾン/CO
- 北極域で、正のO3アノマリwith下降流
- O3/COともに、インドネシア付近、太平洋中部、中米付近で正アノマリ
- O3の太平洋中部、中米のアノマリは、成層圏起源のO3増加にも対応
- NOxは、中国北部で高め、南部で低め
※以下の図で、カラーは、オゾン・COアノマリ(ppbv)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。
- エアロゾル
- 中国東部で、SO4増加withNO3減少
- OCは中国北部〜シベリアで大きく減少、南アジアでやや増加
- 北アフリカでOC/BC増加、中央アフリカで減少(SOAの寄与もある)
- PM2.5としては、サハラダストの寄与も重要@大西洋
※以下の図で、カラーは、PM2.5、硫酸塩(SO42-)、硝酸塩(NO3-)(μg m-3)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。