診断:2015年8月
東西平均アノマリ:緯度-高度
- 北半球中高緯度では正のオゾンアノマリが継続
- 低緯度では、水蒸気の増加傾向により負のオゾンアノマリ
- OHは30N付近上空で正アノマリ(水蒸気の正アノマリに対応)→ COの正アノマリの減少
- 北半球高緯度ではCOの正アノマリが継続し、OHの負アノマリに関連
※上の図で、カラーはオゾン(ppbv)(コンター線は水蒸気アノマリ)、CO/CH4(ppbv)(コンター線はOHアノマリ)、およびBC(μg m-3)について示す(矢羽は東西平均循環アノマリ)。なお、横軸・縦軸は、それぞれ緯度・高度(hPa)を示す。
濃度アノマリ:地表
オゾン/CO/NOx
- 北極海域で高圧偏差に対応し、強い正のO3アノマリ
- インドネシアでENSOに対応した正のバイオマス燃焼エミッションにより、正アノマリ(O3,CO)
- 成層圏起源O3は、南太平洋上で強めの正アノマリ
※以下の図で、カラーは、オゾン・COアノマリ(ppbv)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。
エアロゾル
- 中国で硫酸塩が低め、東南アジア〜インド洋で高め(モンスーン循環の強化に対応か)
- BCアノマリはCOアノマリに準拠
- OCも東南アジア域で正アノマリ(SOAの寄与が50%ほど)
※以下の図で、カラーは、PM2.5、硫酸塩(SO42-)、硝酸塩(NO3-)(μg m-3)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。