診断:2013年5月
東西平均アノマリ:緯度-高度
- 両半球中緯度で強い正のオゾンアノマリ(成層圏起源O3sに対応)
- 熱帯域下層では水蒸気が低め(オゾンの正アノマリに寄与)
- 45N以北では、平年より低めのオゾン場(下層の負アノマリは
バイオマス燃焼起源エミッションが少なめであったことに関係)
- バイオマス燃焼が弱めのため、BC/COは北半球自由対流圏の広範囲に渡り負のアノマリ
- OHは先月に引き続き、対流圏全域で正のアノマリ
※上の図で、カラーはオゾン(ppbv)(コンター線は水蒸気アノマリ)、CO/CH4(ppbv)(コンター線はOHアノマリ)、およびBC(μg m-3)について示す(矢羽は東西平均循環アノマリ)。なお、横軸・縦軸は、それぞれ緯度・高度(hPa)を示す。
濃度アノマリ:地表
- ロシア〜シベリア域でバイオマス燃焼が弱化
- このため、オゾン・COに負のアノマリ
- COの負アノマリは10-20 ppbvで北半球広範囲に渡る。
- NOxは中国域・ヨーロッパで増加、北米で減少(気象場変動の影響)
※以下の図で、カラーは、オゾン・COアノマリ(ppbv)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。
- エアロゾル
- COと同様に、BC/OCについては、シベリア域で強い負のアノマリ。
- 今月もOC変動の寄与が大きい
- 中国北部で硫酸塩・硝酸塩ともに正アノマリ
※以下の図で、カラーは、PM2.5、硫酸塩(SO42-)、硝酸塩(NO3-)(μg m-3)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。