診断:2013年6月
東西平均アノマリ:緯度-高度
- 熱帯中央部で、強い下降流偏差と下層で乾燥傾向
- これに付随して正のオゾン偏差
- 両極域で、上昇流偏差とこれに対応したオゾンの負偏差
- 中緯度域では下降流偏差とオゾン正偏差
- 熱帯域下層では、バイオマス燃焼起源のCO/BC増加が見られる
※上の図で、カラーはオゾン(ppbv)(コンター線は水蒸気アノマリ)、CO/CH4(ppbv)(コンター線はOHアノマリ)、およびBC(μg m-3)について示す(矢羽は東西平均循環アノマリ)。なお、横軸・縦軸は、それぞれ緯度・高度(hPa)を示す。
濃度アノマリ:地表
- O3/CO/NOx
- アフリカ、インドネシア、およびシベリア域(一部)で正のアノマリ(バイオマス燃焼増加)
- COは先月に引き続き、北半球で低めの濃度で推移
- NOx変動は部分的にバイオマス燃焼アノマリに対応。気象場変動も寄与)
- 南極海で強い低気圧偏差とこれに附随したオゾン負偏差
※以下の図で、カラーは、オゾン・COアノマリ(ppbv)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。
- エアロゾル
- インドでPM2.5の負アノマリ(ダストエミッションの減少による)
- COと同様に、BC/OCについては、バイオマス燃焼のアノマリを反映
- 中国東部で硫酸塩増加
※以下の図で、カラーは、PM2.5、硫酸塩(SO42-)、硝酸塩(NO3-)(μg m-3)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。