診断:2015年9月
東西平均アノマリ:緯度-高度
- オゾンは,熱帯〜南半球の圏界面領域で負アノマリ
- 北半球ではオゾンの正アノマリが継続
- インドネシア火災により,COとBCに強い正アノマリ
- COの正アノマリに対応し,OHに負アノマリ
※上の図で、カラーはオゾン(ppbv)(コンター線は水蒸気アノマリ)、CO/CH4(ppbv)(コンター線はOHアノマリ)、およびBC(μg m-3)について示す(矢羽は東西平均循環アノマリ)。なお、横軸・縦軸は、それぞれ緯度・高度(hPa)を示す。
濃度アノマリ:地表
オゾン/CO/NOx
- オゾンは北米,インドネシア域で正アノマリ
- ENSOにより西部太平洋で乾燥化→成層圏オゾンも正アノマリ
- COはバイオマス燃焼増加で,アジア〜インドネシアで正アノマリ
- インドネシア域におけるNOx増加はそれほど大きくない
※以下の図で、カラーは、オゾン・COアノマリ(ppbv)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。
エアロゾル
- インドネシア域に大きな正のPM2.5偏差
- とくに有機炭素(OC)の正アノマリが支配的
- 硫酸塩は,インドネシアと中国で正偏差
- インドネシアの正偏差には,硫酸塩と硝酸塩から同等の寄与
※以下の図で、カラーは、PM2.5、硫酸塩(SO42-)、硝酸塩(NO3-)(μg m-3)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。