診断:2014年6月
東西平均アノマリ:緯度-高度
- 南極付近に強い下降流偏差と正O3アノマリ
- 30°N/S付近に下降流と乾燥化、これに伴う正O3偏差
- 赤道域では継続的にO3負偏差(水蒸気の正偏差に対応か)
- BCは赤道~30°Nに正偏差
- OHは熱帯域を中心に正偏差(増加傾向)
※上の図で、カラーはオゾン(ppbv)(コンター線は水蒸気アノマリ)、CO/CH4(ppbv)(コンター線はOHアノマリ)、およびBC(μg m-3)について示す(矢羽は東西平均循環アノマリ)。なお、横軸・縦軸は、それぞれ緯度・高度(hPa)を示す。
濃度アノマリ:地表
オゾン/CO
- 南半球太平洋に高気圧偏差と正オゾン偏差(〜1ppbv)
- インド〜東南アジア域でO3/COに正偏差(中国北部では負偏差)
- 南向きの風アノマリに対応
- 南米でCOに負偏差(バイオマス燃焼の弱化)
※以下の図で、カラーは、オゾン・COアノマリ(ppbv)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。
エアロゾル
- シベリア東部、南米、アラスカでOCに負偏差、カナダ北部で正偏差(>5μg/m3)
- これらの領域では、SOA偏差の寄与も(〜0.5μg/m3)
- 硫酸は中国北部で負、南部で正偏差(北風アノマリによる)
※以下の図で、カラーは、PM2.5、硫酸塩(SO42-)、硝酸塩(NO3-)(μg m-3)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。