診断:2013年7月
東西平均アノマリ:緯度-高度
- 熱帯域下層で乾燥傾向が継続し、オゾンの正偏差も同様
- 対流圏広域でオゾン正偏差だが、極域でオゾン負偏差
- BCは赤道域で正偏差(アフリカ起源)
- CO/BCは北半球高緯度で正偏差(バイオマス燃焼 in シベリア・カナダ)
- OHは北半球を中心に正アノマリ
※上の図で、カラーはオゾン(ppbv)(コンター線は水蒸気アノマリ)、CO/CH4(ppbv)(コンター線はOHアノマリ)、およびBC(μg m-3)について示す(矢羽は東西平均循環アノマリ)。なお、横軸・縦軸は、それぞれ緯度・高度(hPa)を示す。
濃度アノマリ:地表
- O3/CO/NOx
- シベリアおよびカナダのバイオマス燃焼増加により、オゾン・COに顕著な正アノマリ
- 一方、南米ではバイオマス燃焼が平年よりも弱く、COに強い負偏差
- ヨーロッパでも顕著なオゾン正偏差(高気圧偏差によるものか)
- 日本では、オゾン・COに顕著な正のアノマリ(中国境界層からの流出量が多め? 高温も影響?)
- 南極海では、先月同様、顕著な低気圧偏差とオゾンの負偏差
※以下の図で、カラーは、オゾン・COアノマリ(ppbv)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。
- エアロゾル
- COと同様にバイオマス燃焼を反映し、OCに強い正偏差(ロシア〜西シベリア・カナダ)
- 東シベリアでは、逆に負偏差
- 硫酸塩はヨーロッパ、中国北部〜日本で高め
- 硝酸塩は、中国で低め
※以下の図で、カラーは、PM2.5、硫酸塩(SO42-)、硝酸塩(NO3-)(μg m-3)を、等値線は地表気圧アノマリを、矢羽は地表風速場アノマリをそれぞれ示す。